日本ツアーにおける2014年の制裁の解除と5試合の義務試合数特例免除について
- 2016/06/29 20:21
- カテゴリー:PGAツアー, 2015-16シーズン, 大会概要・結果
27日にJGTOの理事会があり、その中で松山くんに対する2014年の制裁を解除し制裁金を返還すること、また制裁の元となった5試合の出場義務試合数の特例免除を決めたと発表がありました。
3月のJGTOの新体制が始まる前から5試合ルールの見直しについては松井副会長なども緩和や撤廃を口にしておりましたが、今回の決定はリオオリンピックに松山くんが出場するに際して日本ツアーのメンバーとして出場してもらうための特例措置でもあるようです。全米オープンの際に青木会長から松山君に直に伝えられたようですね。青木さんに言われたら断れないだろうなぁ……と思ったりします。
松山くん自身は以前GDOのインタビューだったと思うのですが制裁を課した日本ツアーについて、プロになって1年しかいなかったし嫌な思いは特にない、というような発言をしていた記憶があります。ファンとしては当時のJGTOの傲慢な態度に正直めちゃめちゃ腹が立ちましたけど、マスターズの3日目でも自分がいい成績を残すことで日本ツアーの見方が変わればいいと発言してますし、PGAで戦っていてアメリカでの生活やPGAツアーは楽しいと言ってましたが、日本から離れているからこそ日本や日本ツアーへの思いが強くなっているのかなと思ったりもします。その上尊敬している青木さんからある意味条件なしで日本ツアーのシード権が復活することを伝えられたらやはり嬉しさもあるのかなと。
でもリオオリンピックへ松山くんを日本ツアーのメンバーとして担ぎ出すための措置という感じもしてなんかちょっともやっとしますね……。寛さんにとっても5試合の義務数というのはかなり重いですし(更にJGAの嫌がらせにより日本オープンとダイヤモンドカップに出場できないですし)、一応来季始まる前までには撤廃の方針だということですけど、そんなのんきなこと言わずに早々に撤廃してほしいですね。ヨーロピアンツアーですら今季は出場試合義務数5なんですから日本ツアーは0でもいいんですって……。
あと、個人的には出場試合義務数が撤廃され松山くんのシード権が復活しても、日本ツアーへの出場は年に1回程度で充分で、PGAで世界のトッププロと戦う姿をたくさん見たいと思っています。
27日の会見を受けての松山くんの反応をGDOの桂川さんが記事にしてくれていたので追記します。
・ツアー制裁解除の松山英樹 「“特例”では日本メンバーに戻らない」(2016/06/28 12:49)
27日の複数の記事で青木さんが松山くんが日本ツアーに戻れるのが嬉しいという内容を話しており、青木さんに言われたら松山くんとしても嬉しい面もあるのだろうと思っていたのですが、日本での報道を見て自分だけが特例であるということを知り困惑しているというのを見ると、青木さんと話したときには松山くんとしては海外で挑戦する全ての日本人に対して適用されるというイメージだったようですね。それであれば松山くんが日本ツアーに登録し直すと喜んだ理由も分かります。たぶん自分のことよりもアメリカでともに戦っている寛さんたちやこれから挑戦していく日本人選手のことを思って喜んだのでしょう。それがオリンピックのための一時措置な上に自分だけに適用される内容だと知って、たぶん少し失望したんじゃないかなと思ったりしています。
それにしてもただでさえ大きな大会が続き神経すり減らしているような状況下だというのに更に心労増やすようなことしないでほしいですよね……。今週だってWGCという大きな大会なんですし、2週間後には全英オープンが、1ヵ月後には全米プロが控えているんですから。そしてオリンピックのために松山くんを縛り付けるようなこともやめて欲しいと思います。これから上位陣にどれだけ辞退者が増えるかもわからないですし、オリンピックのゴルフの大会価値がどういう風になっていくかも分からないのですから。
さて、松山くんの反応についての記事が28日に出ましたが、29日にそれを受けてセガサミーカップの会場で青木会長の発言の記事がありましたので更に追記します。
・松山英樹に制裁金80万円返済 青木功JGTO会長「特例じゃない」(2016/06/29 20:15)
理事会の発表の時はそれで松山くんが納得をしてすんなり日本ツアー復帰してくれると思っていたのでしょう。それが蓋を開けたら自分だけがいい条件を受けることを良しとしない松山くんがツアー復帰もオリンピック参加も難色を示している(そしてJGTOに対する不信感も抱いている)という報道が出たわけで、若干慌てたのではないでしょうか。
今回こうして即座に反応が出たことを考えると、JGTO側としては松山くんとあまり揉めたくないのでしょうね。前会長の時にこじれた関係をどうにか修復し、なんとか日本ツアーの看板選手という立場に戻ってほしいという考えが見えます。日本ツアーに復帰してもらえれば松山くんが出る予定のない試合でも写真使えたりというメリットもありますしね。
ただ、昨日追記した時にも書きましたけど、試合の前に厄介ごと増やさないでって気持ちが強いです。それでなくてもスポーツ報知のインタビューで答えていたようにものすごく悩んでいる時期だというのに。日本ツアーに復帰していろんなしがらみにとらわれてしまうのもどうかと思いますし、正直復帰しなくていいと思ったりしてます……。
以下、制裁解除と特例措置についての記事をまとめています。
今回はゴルフ専門サイトやスポーツ新聞のサイトだけでなく、一般紙でも取り上げているところがありました。
<日本ゴルフツアー機構公式サイト>
・青木会長新体制による定例理事会が開催(2016/06/27)
<GDO>
・松山英樹の5試合出場義務を特例免除 JGTOが制裁金返還へ(2016/06/27 17:39)
<日刊スポーツ>
・松山英樹への制裁取り消し、日本ツアーメンバー復帰(2016/06/27 20:17)
<スポーツニッポン>
・松山への制裁解除 日本ツアー複数年シード失効(2016/06/28 06:45)
<サンケイスポーツ>
・JGTO、松山への制裁取り消し 「参戦したいと喜んでいた」と青木会長明かす/国内男子(2016/06/27 19:51)
・リオ五輪出て!青木会長、松山に特例措置「金メダルとってほしい」(2016/06/28 05:03)
<デイリースポーツ>
・松山英樹への制裁取り消し(2016/06/27)
<スポーツ報知>
・松山の出場義務を特例で解除、JGTO青木新会長の改革第1弾(2016/06/28 06:00)
<時事通信>
・松山の出場義務解除=五輪には「日本代表」で-ゴルフツアー機構(2016/06/27 20:43)
<毎日新聞>
・日本ゴルフツアー機構 松山英樹への制裁解除(2016/06/27 19:57)
<読売新聞>
・松山英樹への制裁、日本ゴルフツアー機構が解除(2016/06/27 20:43)
<産経新聞>
・松山への制裁取り消し 日本ツアー機構(2016/06/27 20:04)
特例措置という報道を受けての松山くんの反応についての記事です。(GDO以外)
<スポーツニッポン>
・松山、制裁解除も日本ツアー登録せず 五輪は「まだ迷ってる」(2016/06/29 05:30)
<サンケイスポーツ>
・松山、ツアーメンバー再登録辞退…「特例なら戻らない」/国内男子(2016/06/29 05:02)
更に松山くんの反応を聞いた青木さんの発言の記事です。(こちらもGDO以外)
<ALBA>
・青木功JGTO会長“松山英樹問題”解決を改めて明言!(2016/06/29 19:41)
3月のJGTOの新体制が始まる前から5試合ルールの見直しについては松井副会長なども緩和や撤廃を口にしておりましたが、今回の決定はリオオリンピックに松山くんが出場するに際して日本ツアーのメンバーとして出場してもらうための特例措置でもあるようです。全米オープンの際に青木会長から松山君に直に伝えられたようですね。青木さんに言われたら断れないだろうなぁ……と思ったりします。
そもそも5試合の出場義務試合数は松山が賞金王となった13年シーズンの開幕当初には存在しなかった。「こういう規定はシーズン初めに展開されるべき。開幕後から規定を課すのはアンフェア。ルール上、無理だった」(大西久光副会長)と、今年3月に発足した青木新体制による“刷新”の一環としても説明された。制裁解除についてのJGTOの見解について、GDOの記事を引用しました。大西副会長の発言は尤もですね。そもそも2014年に後追いで狙い撃ち的に制裁を課すこと自体がおかしかったわけで、それに変に歯向かうこともせず制裁を甘んじて受け、制裁金を払った松山くんの潔さはやはりすばらしかったと今でも思います。
松山くん自身は以前GDOのインタビューだったと思うのですが制裁を課した日本ツアーについて、プロになって1年しかいなかったし嫌な思いは特にない、というような発言をしていた記憶があります。ファンとしては当時のJGTOの傲慢な態度に正直めちゃめちゃ腹が立ちましたけど、マスターズの3日目でも自分がいい成績を残すことで日本ツアーの見方が変わればいいと発言してますし、PGAで戦っていてアメリカでの生活やPGAツアーは楽しいと言ってましたが、日本から離れているからこそ日本や日本ツアーへの思いが強くなっているのかなと思ったりもします。その上尊敬している青木さんからある意味条件なしで日本ツアーのシード権が復活することを伝えられたらやはり嬉しさもあるのかなと。
でもリオオリンピックへ松山くんを日本ツアーのメンバーとして担ぎ出すための措置という感じもしてなんかちょっともやっとしますね……。寛さんにとっても5試合の義務数というのはかなり重いですし(更にJGAの嫌がらせにより日本オープンとダイヤモンドカップに出場できないですし)、一応来季始まる前までには撤廃の方針だということですけど、そんなのんきなこと言わずに早々に撤廃してほしいですね。ヨーロピアンツアーですら今季は出場試合義務数5なんですから日本ツアーは0でもいいんですって……。
あと、個人的には出場試合義務数が撤廃され松山くんのシード権が復活しても、日本ツアーへの出場は年に1回程度で充分で、PGAで世界のトッププロと戦う姿をたくさん見たいと思っています。
27日の会見を受けての松山くんの反応をGDOの桂川さんが記事にしてくれていたので追記します。
・ツアー制裁解除の松山英樹 「“特例”では日本メンバーに戻らない」(2016/06/28 12:49)
27日の複数の記事で青木さんが松山くんが日本ツアーに戻れるのが嬉しいという内容を話しており、青木さんに言われたら松山くんとしても嬉しい面もあるのだろうと思っていたのですが、日本での報道を見て自分だけが特例であるということを知り困惑しているというのを見ると、青木さんと話したときには松山くんとしては海外で挑戦する全ての日本人に対して適用されるというイメージだったようですね。それであれば松山くんが日本ツアーに登録し直すと喜んだ理由も分かります。たぶん自分のことよりもアメリカでともに戦っている寛さんたちやこれから挑戦していく日本人選手のことを思って喜んだのでしょう。それがオリンピックのための一時措置な上に自分だけに適用される内容だと知って、たぶん少し失望したんじゃないかなと思ったりしています。
「“特例”では、僕はツアーメンバーに戻らない。他の選手も含めて、海外に行きやすい規定に変わったときに、メンバーに戻るべきかなと思います」と話した。こういうことをしっかりと発言できる芯の強さがすばらしいですね。そしてこの記事を読んで昨日自分の中のなんとなく腑に落ちなかった部分がすっきりしました。やっぱりこの人はぶれない人だなと。そしてやはり自分だけが救われるようなことに喜ぶ人ではなかったんだなと。
それにしてもただでさえ大きな大会が続き神経すり減らしているような状況下だというのに更に心労増やすようなことしないでほしいですよね……。今週だってWGCという大きな大会なんですし、2週間後には全英オープンが、1ヵ月後には全米プロが控えているんですから。そしてオリンピックのために松山くんを縛り付けるようなこともやめて欲しいと思います。これから上位陣にどれだけ辞退者が増えるかもわからないですし、オリンピックのゴルフの大会価値がどういう風になっていくかも分からないのですから。
さて、松山くんの反応についての記事が28日に出ましたが、29日にそれを受けてセガサミーカップの会場で青木会長の発言の記事がありましたので更に追記します。
・松山英樹に制裁金80万円返済 青木功JGTO会長「特例じゃない」(2016/06/29 20:15)
だが、米国にいる松山本人は、事実上、自分のみが対象となる今回の制裁解除について「特例」と受け止め、“賞金王の複数年シード”に限らずに出場義務制度を見直すべきとの見解を明らかにしながら、困惑の色を隠さなかった。記事には「特例」と受け止め、と書かれていますけど、27日の最初の報道の時にいくつかの記事で「特例」と使われているので、松山くんの受け止め方の問題ではなく、当初はそう発表されたのだと解釈していいのではないかと思っています。
理事会の発表の時はそれで松山くんが納得をしてすんなり日本ツアー復帰してくれると思っていたのでしょう。それが蓋を開けたら自分だけがいい条件を受けることを良しとしない松山くんがツアー復帰もオリンピック参加も難色を示している(そしてJGTOに対する不信感も抱いている)という報道が出たわけで、若干慌てたのではないでしょうか。
今回こうして即座に反応が出たことを考えると、JGTO側としては松山くんとあまり揉めたくないのでしょうね。前会長の時にこじれた関係をどうにか修復し、なんとか日本ツアーの看板選手という立場に戻ってほしいという考えが見えます。日本ツアーに復帰してもらえれば松山くんが出る予定のない試合でも写真使えたりというメリットもありますしね。
ただ、昨日追記した時にも書きましたけど、試合の前に厄介ごと増やさないでって気持ちが強いです。それでなくてもスポーツ報知のインタビューで答えていたようにものすごく悩んでいる時期だというのに。日本ツアーに復帰していろんなしがらみにとらわれてしまうのもどうかと思いますし、正直復帰しなくていいと思ったりしてます……。
以下、制裁解除と特例措置についての記事をまとめています。
今回はゴルフ専門サイトやスポーツ新聞のサイトだけでなく、一般紙でも取り上げているところがありました。
<日本ゴルフツアー機構公式サイト>
・青木会長新体制による定例理事会が開催(2016/06/27)
<GDO>
・松山英樹の5試合出場義務を特例免除 JGTOが制裁金返還へ(2016/06/27 17:39)
<日刊スポーツ>
・松山英樹への制裁取り消し、日本ツアーメンバー復帰(2016/06/27 20:17)
<スポーツニッポン>
・松山への制裁解除 日本ツアー複数年シード失効(2016/06/28 06:45)
<サンケイスポーツ>
・JGTO、松山への制裁取り消し 「参戦したいと喜んでいた」と青木会長明かす/国内男子(2016/06/27 19:51)
・リオ五輪出て!青木会長、松山に特例措置「金メダルとってほしい」(2016/06/28 05:03)
<デイリースポーツ>
・松山英樹への制裁取り消し(2016/06/27)
<スポーツ報知>
・松山の出場義務を特例で解除、JGTO青木新会長の改革第1弾(2016/06/28 06:00)
<時事通信>
・松山の出場義務解除=五輪には「日本代表」で-ゴルフツアー機構(2016/06/27 20:43)
<毎日新聞>
・日本ゴルフツアー機構 松山英樹への制裁解除(2016/06/27 19:57)
<読売新聞>
・松山英樹への制裁、日本ゴルフツアー機構が解除(2016/06/27 20:43)
<産経新聞>
・松山への制裁取り消し 日本ツアー機構(2016/06/27 20:04)
特例措置という報道を受けての松山くんの反応についての記事です。(GDO以外)
<スポーツニッポン>
・松山、制裁解除も日本ツアー登録せず 五輪は「まだ迷ってる」(2016/06/29 05:30)
<サンケイスポーツ>
・松山、ツアーメンバー再登録辞退…「特例なら戻らない」/国内男子(2016/06/29 05:02)
更に松山くんの反応を聞いた青木さんの発言の記事です。(こちらもGDO以外)
<ALBA>
・青木功JGTO会長“松山英樹問題”解決を改めて明言!(2016/06/29 19:41)